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「饅頭のちねこみみ、」裏2

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***

 腹の奥底に溜まった熱が、じわじわと開放されるべく身体を侵食していく。こうなれば方法などなんでも良かった。しかし提示された行為はどちらも魅力的で、考えただけで頭の芯に火が着くようだ。どちらもと請うと、先程まで自分と同じように快楽に溺れていたとは思えないくらい強い視線が身体を貫き、その舌なめずりにぞくりと粟立って体温がまた上昇したようだった。

「では、先に入れるよ?」


くぷりと孔に待ち望んでいた熱棒の先端が入り込み、無意識に腰が揺れる。焦らすようにゆっくりゆっくりと押し入ってくるのがもどかしくて、自らも腰を進めた。

「さぶろ、も、いいからっもっと・・・っ!」


腕を伸ばして首の裏側へ回すと、硬い棒が内壁に立てられ抉られる。異物感などを感じている隙はなかった。

「ひ、うっ」
「もっと?もっと・・・なに?」


奥まで入りきったというのにまだ三郎は動こうとしない。お前だってもう限界のくせにと下腹に力を込めるとまざまざと体内で脈打つものの形が感じ取れて余計耐えられなくなる。耳元で息を呑む音がした。

「もっと、強くっ。壊れるとか、も、いいから早く、っこいって・・・っ!」


半ばやけくそのようにして叫ぶ。浮き出た肩甲骨に手を添え、がりっと爪を立てた。
 同時にナカのものがまた少し大きくなり、それを意識する前に突き立てられる。

「っ、ひああっ!」
「いいよ、壊してあげる」


なんにも考えられなくなるくらい、乱れて喘いで、啼いてみせて?



 即座には意味を飲み込めなかった。
そして、言わなければ良かったと後悔するのは空が白んだ後だったーーー。











「ひ、ぅあ、ああっ!」
ひたすらにナカをかき回す水音と肌のぶつかり合う音が締め切った部屋の中で響きわたる。堅い熱棒に奥のしこりを重点的に抉られたかと思うと、孔の浅いところをかき混ぜられる。再びズッと分け入られたとき、肉壁は無意識に逃すまいとその熱源に絡み付いた。

「っらいぞ、締めすぎだ、よっ」
「だっ、あ、気持ちい、っんぁ!」


抜き差しの速度が上がり、視界が時折白く染まる。空気を蹴るように足がはねた。絶頂が近い。
 三郎もそれを感じ取ったのか、すでに堅く熱く天を向いた雷蔵自身に手を伸ばし、上下に強く扱き始めた。尿道をこじ開けるように爪を立てられると同時に最奥へ熱が届く。足が電流にでも流されたかのようにこわばった。だが、


「ひ!?やだ、さぶっぁあああっ!!」


その直前に根本をぎゅうっと塞がれる。当然、中に大量の熱を感じながらも自身が解放されることはなく、結果身体中に暴力的ともいえるほどの衝動が暴れ回ることとなった。



「ふうっ、や、なんで・・・!」
お願いだからイかせてと、理性などすでに崩壊した雷蔵が強請るように未だナカにある三郎を締め付ける。しかし躊躇うことなくそれはさらりと抜けていった。

「や、やあ、さぶろう」
「もう少しだよ。あと少しだけ、ね?雷蔵」


孔からとろりと零れ落ちそうになる白濁を留まらせるように何かが口を塞ぐ。それを確認する前に解けかけていた結紐が頭に差し込まれた手によってすり取られた。
 それを見た雷蔵は瞬時にその用途を悟り、顔を強ばらせる。しかし抵抗する前に、三郎は片手で根本を戒めたままに器用に縛り上げてしまった。

「やだ、やだ三郎っ!それっ!」
「我慢してくれ。すっごく気持ち良くさせてあげるからね。」


涙をポロポロと流しながら首を振る雷蔵はとても無垢なものに見えた。しかしここで止めるつもりは三郎には毛頭ない。彼とて自分の中に熱を求めていた。





 縛られながらも腫れ上がった雷蔵と、一度吐き出した三郎を纏めて擦り上げられる。解こうと伸ばした手も掴まれて、共に自身を高ませられた。くちりという音に誘われて強く瞑っていた目を開く。その先で三郎は、先ほど自分が解した彼の孔に自ら指を食まさせていた。普段使わない場所のせいか、三郎は苦しそうに背筋を反らしている。その辛さを身を持って知っている雷蔵はとっさに三郎への奉仕を強めた。

「っ!?あ、らいぞ・・・っ」
「さぶろ、だいじょうぶ・・・?」


汗を流し頬を紅潮させた苦しそうな顔でも、三郎は安心させるように微笑んで首肯した。自身への刺激も止んでいたおかげもあって、雷蔵にもいくばかりかの余裕が生まれる。未だ身体中を駆け巡る熱からなるだけ意識を反らし、少しずつ堅さを取り戻してきた三郎に集中した。自慰や奉仕の際の感覚を熱に浮かされた頭で必死に思い出し、最初は形を確かめるように撫で上げる。袋を揉みしだき、もう片方の手は鈴口を擽りながら手首を直角に立てて裏筋を擦る。するとがくりと膝が折れ息を上げる三郎を見てつい口端が上がった。それが悔しかったのか再び身体を起こした三郎が横に放ってあった掛け布団を手繰り寄せ丸め、腰を抱えられてその下に敷かれる。少し腰が上がる体制となった。きょとりとした顔を上げると、にこりと同じ顔が笑いかけた。


 雷蔵が三郎の臀部に挟まれ、手を添えられながらゆっくりと入り込んでいく。正直、ずぶずぶと細腰の中に存在する未だ狭い孔のナカの、絡みつき誘い込むように動く壁にそれだけでイきそうだった。達せずに済んだのはただ単に今もまだ結紐に解放されてない故だ。
 時間をかけて全てが三郎のナカに収まりきる。身体を支える足はがくがくと震えていた。しかし支えるために起きあがろうとする肩を、なぜか押し返され布団の上に戻された。そのまま一切の抵抗を阻むように両手が絡めとられ頭の真横に押さえ込まれる。その体勢のため少しだけ三郎のナカから自身が抜けた。

「・・・いくよ、雷蔵。」
「え?・・・っあ、ひやああぁああっ!!!?」


ぎゅうっと締め付けられたのと同時、思いも寄らないところから快楽の波が身体へと押し寄せた。
 後ろの孔に突然細長いものが奥へと突き入る。太さや堅さこそいつも苛め抜かれる熱棒よりは物足りないものの、ソレは通常では有り得ない柔軟さで肉壁を蹂躙した。しこりを擦り上げると同時に触れられたことのないそのまた奥にまで入り込んでくる。抜き差しの速度も常とは比べものにならなかった。抉られる快楽に突き動かされ腰が跳ねる。それが調度良いところを突いたようで三郎の腰が落ち、結果絞られたままの孔へ一気に呑み込まれた。

「あっ、やぁっなにこれ、さぶっ、ぁあ!?」
「なにって、忘れた、の?今の私には」


尻尾があるじゃないか。




 その時の雷蔵にはほとんどのことが理解できずにいたが、つまり白濁の液が流れ出るのを塞いで留めていたのは三郎の尾だったらしい。入り込もうとしなかったので意識から零れ落ちていた。
 精液がそのまま潤滑油、自らでは濡れはしない尾を差し入れるために、己だけイく必要があったのだろう。 

 思ってもみなかった双方からの刺激に、雷蔵は陸に揚げられた魚のように足をばたつかせ、背を反らした。当然のごとくそれらの行為は完璧に三郎のペースで、押さえつけた腕を支えにして、腰を前後に揺すられる。そのひとつひとつの動きが焦らされ尽くした雷蔵には達するに足る刺激となった。
 ぐいぐいと進み入り最奥を感じ取った尾が、今度は押し込めるだけ押し入ってくる。雷蔵のナカが三郎のものでいっぱいになったとき、捻るように身を回転させ、一気に引き抜かれた。


「ひやああっ!?さ、ぶろう!もうやだ、やああっ!」

 
首を反らしぎゅうっと絡めた指のまま力を入れる。その首筋を吸われ、動いた弾みで再び自身を柔らかい熱壁が絡みつき締め付けた。


「やだ、っと言われてもっ。手を離してくれないとっ、解けない、よ・・・?」

孔からの刺激は身体の動きに任せたようで、ゆっくりと唇が降りて触れた乳首をじゅうっと吸われる。先ほどまで確かに愛されていたそこに再び刺激が落ちて身体が震えた。


 
「ね、らいぞ、っ」
「ひあ、う、さぶろ、さぶろおっ!」

必死になって左手の力を抜いて、三郎の手を離そうとする。しかし三郎の方にその気はないのか、未だ繋がったままだ。

「や、放し、解いっ、んゃあ!」

三郎から流れ落ちた汗がぽたぽたと身にこぼれ落ちてくる。ようやっと離れた手のひらが、結紐に触れた。
 やっと解いてもらえる。そう思ったとき、三郎は前傾に倒れ、より接合が深まる。それに目を見開くと、すぐそばで吐息が触れた。

「らいぞ、大好き」
俺の雷蔵。愛してるよ。好き、大好き。


「さ、んんっ、ふぁ」

唇が重なり合い、ぎゅうっと締め付けられる。戒めが除かれて最後に、三番目の三郎が入り口から触れられたことのなかった場所までを一気に貫いた。


 足がつま先までぴんっと伸びきり、ぱたりと落ちる。やっと解放された熱はそのまま、三郎の中へ飲み込まれていった。同時にはじけた熱が顔にまで届く。しかしそんなことには構っていられず、息を整えるので精一杯だった。
 落ちてきた重りが、そのままぎゅうっと抱きしめてくる。力の入らない腕を持ち上げて、なんとか背を叩いた。

「・・・少し、やりすぎたかな?」

ぽそりと耳元で、荒い息とともに掠れた声がささやく。

「・・・」
「らいぞ?」

小さな声になってしまった。届かなかったらしい、さっき言えなかった言葉。


「僕も、大好き。」


にこりと、ちゃんと笑えたらしい。覗き込んできた顔がさっきよりも赤みを増した。それに満足して、雷蔵は意識を落とした。









 障子紙から入り込んだ陽光が目を射し、ゆらゆらとした夢うつつの世界から浮上する。最初に目に入ったのは、腕の中で自分の胸に頭を寄せて眠る三郎の後頭部だった。
 ああ、耳がなくなっている。頭をいつものように撫でながら落ちる寸前のことを思い出して至ったのが薬の効果についてだった。
 ぐずるように額を寄せられたので手を止める。すると寝言のようにもっとという声が聞こえてきたので、再び頭の形を辿るように撫で始めた。



「・・・やりすぎたなあ。」
「ふふ、身体動きそうかい?雷蔵」

すでに体中がだるい。寝返り打つことさえ億劫だ。むしろ怖い、少し動かすだけでそこかしことあらぬ場所込みで痛みが響き渡りそうだった。


「耳、なくなってしまったね。」
「ああ、消えている?それは良かった。」

ほっとしてぎゅうと腕の力を強め控えめにはしゃぐ三郎には悪いが、感情とともに揺れ動く尻尾がなくなってしまったことは残念に思えた。可愛かったのに。


 しかし再びを望めば昨日の情事までセットなのはさすがにきついと頭を振り、雷蔵は身体の汚れなどには見ぬ振りをしつつ二度寝を決め込むことにした。
 

 たまに、でいいか。と結局再びを望みつつ。




「あれ、雷蔵、寝てしまうのかい?腹を壊してしまうよ。

私もつい眠ってしまったんだ。掻き出すことだけしてしまおう?
「あー、もういい、ここまで痛むならどこも一緒だ。」
「良くないよ。」


苦笑の吐息が胸を掠める。温もりを求めるようにその頭を抱え込んで背を丸めた。
 仕方ないなあと声がして、後ろに回った手が背を撫でさする。

 それがなんだかくすぐったくて、肩を揺らしながら耳元へ吹き込んだ。


 もうひとつ、言えなかったね。
おやすみ、ぼくのさぶろう。




顔は見えなかったけれど、耳が真っ赤だった。


なんだ。
尻尾なんてなくても、充分わかるじゃないか。







09.08.07.


雷蔵が眠った後に抱き込まれつつもできることを全力でしてくれます、後始末。うごうごと。笑
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